tmp/memo:Windows10がFDDをサポートしていないと時々言われている件
なんかときどき話題になるので自分用のめも。(あとでもうすこしちゃんと書きたい…)
結論だけいうと「ふつうに使える」
前提事項
- 「標準フロッピーディスクコントローラ」
USB接続ではなくて、本体側のCPUやDMACがフロッピーディスクコントローラを直接ドライブするタイプのもの。ふつうに使える。
少なくともWindows 10ではサポートしている。
11にドライバが入っているかは調べてない。
標準ドライバはいわゆる3モード対応ではなく、1.44M/720K専用。5インチドライブを接続し、BIOSを正しく設定すれば1.2Mで使えるかもしれないが、いわゆる2HD(1セクタ1024バイト)の形式を読み書きできるのかは不明。
- USB-FDD
3.5インチメディアのUSB-FDDドライブは、(少なくとも日本で手に入るものは)ほぼ3モード対応。逆に2HC/2HD非対応品を探すほうが難しい。 ただし、それほど標準的でないフォーマットについてはドライブごとにかなり対応にブレがある。PC-98で使われた640Kの2DDはフォーマットできないもののほうが多い(通常の読み書きも720Kと誤認する場合がある)。 MSXなどで使われる片面フォーマットも正しく扱えない。
フロッピーディスクの利用に問題のあったWindows 10(一部特定バージョン)
いわゆるAnniversary Update (version 1607)でフロッピーディスクを使うと、メディアを入れ替えても以前のメディアの内容がそのまま残っていたり…といった、リムーバブルメディアとしての運用がほぼ不可能になる不具合があった。
その年のうちに修正された(KB3201845)ので、この不具合がいま発生するのは「いまだにAnniversary UpdateのWindows 10を使っていて、なおかつ一度もWindows Updateを行っていない」というかなりレア(婉曲)な環境に限定されると思われる。
今もネットに残っている当時の不具合レポートが現在も未解決だと思っている人が意外と多いのかもしれない…
フロッピーディスクのフォーマット
フロッピーディスクを1.44M/720K以外の容量でフォーマットしたい場合は、主に以下の2通りの方法がある(すっとぼけ)。
Windows標準のFORMATコマンド(32ビットコマンドプロンプト)
https://radioc.web.fc2.com/column/pc98bas/win8_3mode_fdd.htm
32ビット版のコマンドプロンプトを起動し、formatコマンドの/fオプションで容量を指定する。 (Anniversary Updateよりも後のWin10なら、今でもこの方法でいけると思う…)
時々「2HDフォーマットしたいときは/Tと/Nでトラック数とセクタ数を指定してね」と書いているサイトもあるが、Windows XP以外なら/fオプションひとつでふつうに容量指定できる。 XP以前のWindows2000でもふつうに/f:1.23などが指定できたのに、なぜかXPだけ/fオプションが制限されて1.44と720だけになってしまった。 その後Vistaで元に戻った。
ディスクのイメージ化と書き込み
自分はrwfd(Read/Write FD)を使ってます。 コマンドラインから手早くシンプルに使える。
http://k-takata.o.oo7.jp/mysoft/rwfd.html
https://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se130037.html
おまけ:"System Volume Information"フォルダが作成されてしまう場合
なんかいつも忘れるのでメモ。
- グループポリシーエディター(gpedit.msc)を起動し、コンピューターの構成→管理用テンプレート→Windowsコンポーネント→検索で「リムーバブル ドライブ上の場所のライブラリへの追加を許可しない」を「有効」にする。
- レジストリ
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows Search]
"DisableAutomaticRemovableDriveIndexing"=dword:00000001
手元のWindows10ではレジストリのほうが設定済みで、グループポリシーエディタのほうは「未設定」になっていた。デフォルトで作成されない設定になってた、ってことでいいんですかね…?